2019.01.22

業界初、PCと電源1つで完結できるモータドライバ評価ツール「RAGU」を開発(ローム株式会社)

業界初、PCと電源1つで完結できるモータドライバ評価ツール「RAGU」を開発(ローム株式会社)

~ステッピングモータアプリ開発に、必要計測機器を大幅削減、評価機能も充実の革新的評価キットを提供~

<要旨>

ローム株式会社(本社:京都市)は、複写機やプリンタの用紙搬送部、セキュリティカメラの回転駆動部などに搭載されるステッピングモータ*1)アプリケーションに対して、モータ評価を容易にするモータドライバLSI評価ツール「RAGUシリーズ」を開発、インターネットでの販売を開始しました。

「RAGUシリーズ」は、工数のかかるモータとモータドライバLSIの動作評価を簡単にするために開発された評価ツールで、メインボード、オプションボード、モータドライバLSIを搭載する各種DUTボード(評価ボード)、PC上で制御するためのアプリケーションソフトで構成されます。従来は、その評価に複数の電源装置、オシロスコープ、ファンクションジェネレータなど多くの計測機器(例えば8つ)が必要だったのに対し、RAGUを使えばPCと1つの電源だけで、評価の難しいシーケンス評価や温度評価まで、すばやく簡単に実施可能になり、モータとモータドライバLSIを採用するモータアプリケーション開発の劇的な効率化に貢献します。

RAGU第一弾となる今回は、RAGUの基幹となるメインボード「RAGU-main1-EVK-001」、オプションボード「RAGU-op1-EVK-001」に加えて、ステッピングモータドライバDUTボード「BD63725BEFV-EVK-002」のインターネット販売を、チップワンストップ、ザイコストア、アールエスコンポーネンツから行います。また、RAGUを使用するために必要なアプリケーションソフトやドキュメントは、ホームページからダウンロードできます。これらにより、複写機やプリンタなどのステッピングモータ駆動に最適な36V耐圧、出力電流定格2.5AのステッピングモータドライバLSI「BD63725BEFV」をすぐに評価・導入することができます。

今後もロームは、高機能・高信頼のモータドライバLSIおよびその評価ツールを開発することで、モータのシステム構築を容易にし、社会に貢献していきます。

<背景>

近年、モータと駆動部品の性能向上により、産業機器や民生家電に限らず、動く・回るあらゆるアプリケーションにモータが搭載されるようになりました。そして、モータアプリケーションの多様化・高機能化が進み、モータの生産台数は世界で年間100億台にものぼる一方で、評価が複雑になり、開発期間の短縮が大きな課題となっています。

ロームは、モータドライバLSIを30年以上開発するなかで、幅広いモータアプリケーションに対して製品と技術力に高い評価をいただいており、その実績を活かして課題を解決する新しいモータドライバ評価ツールを開発しました。

<ステッピングモータドライバLSI「BD63725BEFV」について>

◆主な特長・機能

- 電源定格36V、最大出力電流2.5A

- CLK-IN駆動方式対応

- PWM定電流制御方式(他励方式)対応

- FULL STEP, HALF STEP, QUARTER STEP対応

- 電流減衰方式切り替え機能搭載(FAST / SLOW DECAY比率リニア可変可能)

などの機能で、幅広いステッピングモータに対して、最適な制御状態を提供することが可能です。

◆アプリケーション例

- 複写機、プリンタ、産業機器などの用紙搬送部

- 監視カメラやWebカメラの駆動部

- ミシンの駆動部

など、一定間隔でデジタルに駆動するモータアプリケーションに最適です。

<用語説明>

*1) ステッピングモータ

入力されるパルス信号(矩形波・方形波)の回数・速度によって、回転角度(停止位置)・回転速度を正確に制御できるモータのこと。ステッピングモータドライバLSIはステッピングモータに対して、求められるパルス信号を生成するデバイス。